兄「お前、夜になるたびに枕元に立つのやめろよ」
妹「だって、お兄ちゃんに会えないのは嫌だもん」
兄「いやそれは・・・俺もお前に会えないのは寂しいけど・・・
だけど生霊にまでなって表れることはないだろ
電話とかしてこいよ」
妹「声だけじゃいやなの」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 22:10:21.63 ID:eJ83fKQi0
後は任せた
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 22:14:34.95 ID:eJ83fKQi0
さすがにまずいかwww
兄「はあ・・・わかったよ。また明日も来いよ」
妹「ホントに?明日も?明後日も?ずっといいの?」
兄「いやずっとはちょっと・・・」
妹「ダメなの?何で?私お兄ちゃんのこと大好きなのに!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 22:18:45.98 ID:eJ83fKQi0
兄「昨日はあいつあのまま帰っちゃったな
今日来ないだろうな。寂しいけど仕方ないよな
あいつもそろそろ俺から離れなきゃいけないよな・・・」
兄「はあ・・・やっぱり来ないか。何で俺落ち込んでんだよ
この方があいつの為になるはずなのに」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 22:21:17.60 ID:eJ83fKQi0
兄「寝れないな・・・いつもはあいつが来て寝れなくて困ってたのに
あいつが来なくて寝れないなんてな・・・」
兄「お兄ちゃんのこと大好きなのにか・・・
そんなの俺だって同じなのにな。俺だって大好きなのに」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 22:23:25.63 ID:eJ83fKQi0
妹「・・・ホントに?」
兄「!?」
妹「ホントにお兄ちゃん私のこと好きなの?」
兄「お前いつから」
妹「私の質問に答えて」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 22:24:22.93 ID:eJ83fKQi0
うむ
需要がない
やめよう
書きたかったらほかの人頼む
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 22:24:51.71 ID:eJ83fKQi0
俺は落ちるでよ〜
妹幽霊「姉・妹編」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 22:46:31.80 ID:qVkKhBiB0
姉「ちょっともう!枕元に立つのやめてったら!!」
妹「…だって、さみしい」
姉「だからって、こう毎晩」
妹「さみしい」
姉「…しょうがないわね、で?」
妹「あのね、きょうね、こーえんにね、カモさんがいたの」
姉「そう」
妹「かわいかった」
姉「うん」
妹「ちかづいてもにげないし」
姉「でしょうね」
妹「…なでてもにげない」
姉「…でしょうね」
妹「それからね、さっちゃんが………」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 22:50:38.07 ID:qVkKhBiB0
姉「う゛〜」
友「…眠そうねぇ」
姉「ねむいのよ」
友「夜更かししてると、朝ごはんが美味しく食べられないよ?」
姉「知ってる。夜更かししたくてしてるんじゃない」
友「だったら」
姉「ごめん…寝るから静かにして…」
友「はいはい、昼休み終わったら起こしてあげるね」
姉「うん…」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 22:58:41.63 ID:qVkKhBiB0
A「きょうって、体育、バレーボール?」
B「うん」
妹『…ばれーぼーる!』
A「つきゆびしちゃうからにがてー」
B「だよねー」
妹『でも、たのしいよ?』
A「はぁ…あめ、ふらないかなぁ」
妹『てんきよほう、はれだって』
B「あさのニュースで晴れっていってた」
A「そっかー」
妹『………』
A「そういえばさ、妹ちゃんってバレー好きだったよね」
B「そうそう、でもレシーブぜんぜんできなかったよね」
妹『………』
A「なつかしいなぁ」
B「あ、そういえばさ、きょうカニ座のうんせい1位だったのー」
A「えーへびつかい座はー?」
妹『………』
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 23:07:15.32 ID:qVkKhBiB0
姉「………」
妹『………』
姉「…なに?後ろからじっと見つめるのやめてくれない?」
妹『…あ…え…その、まだ、おやすみしないの?』
姉「まだ」
妹『………』
姉「で?」
妹『…えっと、じゃあ、まってる』
姉「…なんで?」
妹『だって、おきてるときにおはなしするとおねーちゃん、おこる』
姉「それは、あんたが………」
妹『わたしが?』
姉「…なんでもない」
妹『えっと、おかーさんのとこ、いってるね』
姉「…そう」
姉「………もう。まだ宿題終わってないっていうのに。朝、学校でやるか。はぁ…」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 23:11:41.63 ID:qVkKhBiB0
姉「…で?」
妹『あの、きのう、おこられたから、すわってみた』
姉「…脚、床にめりこんでるわよ」
妹『え?………むずかしい、すわるの』
姉「…いいわよ、別に立ってても座ってても」
妹『うん…ごめんね、おねーちゃん』
姉「…で、今日は何があったの?」
妹『あ、あのね、みーちゃんが…きょう、たいくがばれーぼーるで』
姉「うん」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 23:17:13.25 ID:qVkKhBiB0
姉「……うぅ」
友「うわ…宿題今やってるの?」
姉「昨日、やるの忘れてて」
友「あ〜あ〜おこられるぞ〜居残りだぞ〜」
姉「………それは、困る」
友「なんで?」
姉「………こまる」
友「は〜しかたないなぁ。お姉さんがノートを貸してあげよう」
姉「…私のほうが2ヶ月年上」
友「ふぅ〜ん。そゆこと言う?」
姉「…お姉さん、貸してください」
友「うんうん。人間素直が一番よん」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 23:23:37.93 ID:qVkKhBiB0
A「9かける3は?」
B「えっとー」
妹『…くさん…にじゅうひち!』
A「きょう、テストがあるんだよ?」
B「う〜、わかってるよぉ…くさん…くいちがきゅう…くにじゅうはち…くさんにじゅう…」
妹『にじゅうななだよ!さっちゃん!』
A「じかんぎれー」
B「え〜!!」
A「せいかいは27でしたー」
妹『ほらっ』
B「あ、そっかぁ」
妹『じゃあ、ろく かける なな は?』
A「つぎは、さっちゃんがもんだいだしてよ」
B「1かける4は?」
A「4!」
B「わ…みーちゃんすごい」
A「へへへー」
妹『………』
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 23:31:48.44 ID:qVkKhBiB0
姉「ただいま」
妹『あ、おかえり、おねーちゃん』
姉「………」
妹『あ、あのね』
姉「(…話しかけないで)」
妹『で、でも』
姉「(母さんが不審に思う)」
妹『ふしん?…あの、おかーさん、いま、おかいものだから』
姉「…そう」
妹『だから、その、おはなししても』
姉「……もうしてる。で?」
妹『あ、うん…あのね、さっき』
母「ただいまー」
姉「…おかえり」
妹『ねこさんが…』
母「帰ってたんだ?」
姉「母さん、戸締りくらいはして」
母「ごめんごめん〜」
妹『ねこさん…が…』
姉「ごめん…って、空き巣にでも入られたら」
母「今度から気をつけるわ〜」
妹『………ねこさんがね、おうちのまえにいたの、でね…でね…』
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 23:37:25.31 ID:qVkKhBiB0
母「いただきまーす」
姉「いただきます」
妹『………』
母「………最近どう?」
姉「なにそれ?」
母「いや、ほら、学校とか?」
姉「ふつう」
母「ふつうって…」
姉「お父さんは?」
妹『………』
母「あ、今日も遅いんだって」
姉「そう」
母「…もうそろそろよねぇ…妹ちゃんが」
妹『…!』
姉「母さん」
母「え?なに?」
姉「おかわり」
母「あら…もう?」
姉「…育ち盛りだから」
母「そっかぁ〜よっしじゃあ大盛りにしちゃうぞ〜」
妹『………』
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 23:50:14.17 ID:qVkKhBiB0
姉「………」
妹『…あの』
姉「…おやすみ」
妹『ねるまえに…ちょっとだけ、おはなし』
姉「…ねむいんだけど」
妹『ちょっとでいいから』
姉「…しょうがないわね」
妹『あのね、きょう、かけざんのね、てすとがあったの』
姉「…ネコは?」
妹『え?』
姉「家の前にネコがいたんじゃないの?」
妹『あ…うん』
姉「で?」
妹『う、うん!えっと、くろいねこさんでね、ちっちゃいこねこをくわえてたの、おくちに。それでね』
姉「(………ごめん、ね)」
妹『え?』
姉「くわえたサカナがどうしたの?」
妹『………おさかなじゃなくて、こねこだよぅ』
姉「で?」
妹「うぅ…でね、ちっちゃくってかわいくて。こねこもまっくろでね」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 00:19:56.50 ID:Z9TOmjcm0
妹『でね、さっちゃんが』
姉「………」
妹『…あ』
姉「ZzzZzzZzz」
妹『おねーちゃん…おやす』
姉「…!」
妹『あ…』
姉「…ちょっと寝てた?」
妹『う、うん。…でも、もうおはなし、おわったとこだから』
姉「…聞いてない」
妹『?』
姉「………みーちゃんが、給食のゼリーを落としちゃったのよね?」
妹『うん…』
姉「そこから先」
妹『で、でも、もう、おそいし』
姉「いいから話して」
妹『…ありがとう』
姉「………なにが?」
妹『えっとね、みーちゃんがちょっとなきそうになってて、かわいそうで』
姉「…うん」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 00:29:40.02 ID:Z9TOmjcm0
母「あら?おでかけ?」
姉「…うん。靴、買いに行こうかなって」
妹『…!』
母「そう、いってらっしゃい」
姉「………」
妹『…あの、おねーちゃん』
姉「(………なに)」
妹『ついていっても、いい?』
姉「(…勝手にしたら)」
妹『…うん』
姉(えっと…靴屋…靴屋…ん?…いなくなった――っ!はぐれた?!………って、なんだ、すぐ後ろに)
妹『わぁ…かわいい…』
姉(…何を見て?雑貨屋?………時計?)
妹『あ、おねーちゃん…ご、ごめんね、ちゃんと、まいごにならないようについていくから』
姉「………」
妹『?…おねーちゃん?』
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 00:41:38.66 ID:Z9TOmjcm0
店「へいらっしゃい!活きのいいのそろってますぜ!」
姉「………これ、いくらですか?」
妹『おねーちゃん?』
店「ほう…お客さん!こいつを選ぶたぁお目が高い!こいつは知り合いの時計職人が」
姉「いくらですか?」
店「…聞いてくださいよぅ」
姉「どうぞ」
店「知り合いの時計職人が………あーもう!いいや!五千円!五千円ポッキリでぇ!もってけドロヴォウ!」
姉「ごせんえん…」
店「ちなみにコイツは手作りで世界に一個しかねぇからな、売り切れゴメンってやつだ」
姉「買います」
店「まいどー!…あ、包みますか?」
姉「そのままで」
店「まいどー!またのお越しをー!!てやんでぇ!!」
妹『…あ、あの』
姉「これは私の、だから」
妹『え?』
姉「…私が気に入ったから、買ったの」
妹『…あ、うん…そうだよね………』
姉「そうよ」
妹『………』
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 00:53:31.03 ID:Z9TOmjcm0
姉「ただいま」
妹『………ぃま』
母「おかえりー早かったのね」
姉「…靴買わなかったから」
母「ふぇ?なんで?」
姉「途中で気に入った時計があったから」
母「腕時計?持ってるじゃない?」
姉「置時計」
母「ふぅん」
姉「…それに今履いてるの、まだ使えるし」
母「そうね。あとで、どんな時計か見せてねー」
コトッ
姉「…ここに置くから」
妹『え?でも、それ、わたしのつくえ』
姉「どうせ、使わないでしょ?」
妹『う、うん。つかえないし…』
姉「じゃあ、問題ないじゃない」
妹『…えっと、あの』
姉「なんか文句あるの?」
妹『………ごめんね』
姉「…なにか悪いことしたの?前から言ってるでしょ?あんた、あやまりすぎ」
妹『あ、ごめっ…その………ありがと』
姉「…べつに、感謝されるようなことは何もしてない」
妹『それでも…ありがと』
姉「…しゅ、宿題するから、話しかけないで」
妹『あ、…うん…とけい、みてる』
姉「………勝手にしたら」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 01:09:37.54 ID:Z9TOmjcm0
姉「………」
妹『でね、でね、そばつゆがね』
姉「…あのさ」
妹『なに?おねーちゃん』
姉「あんたから聞かなくてもその話知ってるんだけど」
妹『あ、うん。きょう、ずっといっしょにいたから』
姉「…他にないの?」
妹『えっと…えと…』
姉「…ていうか、座ってても、なんていうか、枕元にいられると違和感?」
妹『え?え?』
姉「…かんたんに言えばジャマ」
妹『あ………そ、そうだよね…』
姉「…だから」
妹『そ、それじゃあ、あのもうちょっとはなれてみる』
姉「…ちがう………となり、来ても良い」
妹『………………え?』
姉「………いやなら、いい」
妹『う、ううん!そんなことない!そんなことないよ!』
姉「………」
妹『あ…やっぱり、おふとん、すけちゃうね…へんなかんじ』
姉「…そう」
妹『…えと…でも、なんか、あったかい』
姉「…そう」
妹『はじめて、だね…いっしょ』
姉「………そう、ね」
妹『おやすみなさい、おねーちゃん』
姉「…おやすみ」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 01:19:57.62 ID:Z9TOmjcm0
コケコッコークォッケコッコークゥォケェックォッコー
姉「………ん、あさ?」
妹『あ、おねーちゃん、おはよう』
姉「…おはよう」
妹『あ、あのね、おねーちゃん』
姉「…なに?」
妹『こっち、ほら…わたしのつくえに』
姉「………」
妹『あのね、これ、おねーちゃんの?』
姉「…ちがう」
妹『…だれのだろ?』
姉「あんたの、でしょ?自分の持ち物くらい把握しておきなさい」
妹『うぅ…そうかなぁ…こんなにかわいいとけい、もってたかなぁ…』
姉「………」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 01:42:05.54 ID:Z9TOmjcm0
父「おお、おはよう」
姉「…めずらしい。おはよう」
父「そういう言い方って…」
姉「ごめんなさい」
父「まぁ、いいんだけどさ」
妹『?…だれ?』
姉「それで、お父さん、今日会社は?」
父「ああ、今日は午後から。毎日毎日泊り込みだからねぇ。たまに帰ったときくらい」
妹『…あ、おとーさん…うん、おとーさん。あれ?おかしいな…なんで?』
姉「仕事もいいけど。過労死しないようにね。母さんが悲しむ」
父「はいはい」
姉「あと…たまには、起きてる時間に帰ってきてあげて」
父「あ、うん…もうちょっとしたら、落ち着く予定だから、仕事」
妹『おとーさん…おしごと、いそがしいんだ…』
父「あ。でさ、一周忌なんだけど」
姉「っ!」
父「出て、くれないかな?ほら、去年、葬儀とか法要の類、全然出てくれなかったじゃない?」
姉「………」
父「いや、あの責めてるんじゃなくてさ。…一年経ったし、気持ちに整理も」
姉「まだっ!まだ…だって、妹はっ!!」
父「………」
妹『…おねーちゃん?』
姉「………ごめん、お父さん。朝ごはん要らないって母さんに伝えて」
妹『え?おねーちゃん!…あ、いっちゃった』
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 01:59:03.64 ID:Z9TOmjcm0
姉(…一周忌、かぁ)
友「なんて顔してるのよ」
姉「…そんなにヘンな顔だった?」
友「へん…っていうか、ちょうど一年前みたいな顔」
姉「………そう」
友「そろそろ一周忌?妹ちゃん」
姉「うん」
友「女は妹ちゃん大好きだったからねぇ…」
姉「………そんなことない。普通」
友「普通って…それ、妹の誕生日プレゼント買うためにあたしを2日間拘束した人間の言うこと?」
姉「…そ、それは」
友「人を引っぱりまわして、最終的に買ったのが文房具セットって入学祝か…みたいな」
姉「…じっさい入学だったし、それにどんなものが好きか知らなかったし」
友「プレゼント渡すとき『要るならあげる』とか言うし」
姉「だって、どんな風に接していいかわからない」
友「…まぁ、たった三ヶ月だったけど良い姉妹に見えたわよ」
姉「…そう」
友「うん」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 02:01:57.88 ID:Z9TOmjcm0
妹(いっしゅうき…おそうしき…わたしの…)
妹(…おそうしき)
妹(そっかぁ………わたし、しんじゃったんだ…)
妹(そっか…しんじゃってたんだ…)
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 02:07:53.16 ID:Z9TOmjcm0
姉「ただいま」
母「おかえりー」
妹『おかえりなさい、おねーちゃん』
姉「ただいま」
妹『え?』
母「??…どうしたの?」
姉「あ…なんでもない」
母「むぅ…まぁ、いいけど。あ、一周忌。来週の土曜日になったから」
姉「…そう」
母「できたら、出て欲しいけど…でも、出たくないなら」
姉「…わかった」
母「うん」
妹『………』
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 02:15:45.83 ID:Z9TOmjcm0
妹『おねーちゃん』
姉「…なに?」
妹『となりで、ねてもいい?』
姉「…勝手にしたら」
妹『うん…』
姉「…で?今日は何の話?」
妹『うん…あのね、おねーちゃん、わたしね、しんじゃってたんだ』
姉「…なにを今さら」
妹『うん…いまさら。…しんじゃったんだ』
姉「うん」
妹『………ほんとに、いまさら、だね』
姉「………で?他の話は?」
妹『きょうね、みーちゃんとさっちゃんが』
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 02:22:17.23 ID:Z9TOmjcm0
コケコッコークォッケコッコークゥォケェックォッコー
姉「………ん、あさ?」
妹『あ、おねーちゃん、おはよう』
姉「…おはよう」
母「おっはよー!!おきてるー!!」
姉「……おはよう」
妹『…?』
母「なんだ…たまにはサプライズに起こしてあげようと思ったのに」
姉「そんなささやかな驚きとかいらない」
妹『ねぇ、おねーちゃん、このひと』
姉「…それより、朝ごはんの準備とかできてるの?」
母「あ!お鍋火にかけっぱなしだった!!」
姉「………ふぅ、あのね、母さんがいるときは話しかけないでって」
妹『かあさん………おかーさん。あ、うん。おかーさんだ。いまのひとはおかーさん』
姉「…妹?」
妹「え?…な、なに、おねーちゃん?」
姉「………なんでもない」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 02:29:25.66 ID:Z9TOmjcm0
友「どうしたの〜?また暗い顔になってるわよ?」
姉「ねぇ…幽霊っているのかな?」
友「ゆうれい?…ってあの、足がなくって?」
姉「そうそれ」
友「寝ぼけた人の見間違いじゃない?」
姉「そういうのじゃなくて」
友「えっと…この恨み〜とか言う?死ねばよかったのにとか?」
姉「…そういう感じ」
友「いないんじゃないの?ありえないし」
姉「ありえない」
友「うん。だって、話したりする、恨みがあるってことは、記憶・思考しているわけでしょ?」
姉「う、うん」
友「記憶や思考には脳が必要だもの。それがない時点で存在しえない」
姉「…科学的」
友「でもね、いた方がいいなぁって思うときがあるの。おばけでもいいから会いたい人っているじゃない」
姉「…あいたいひと」
友「案外、そういう思いが幻を見せてくれるのかもね〜」
姉「………」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 02:34:52.21 ID:Z9TOmjcm0
姉(…きおく。たしかに、今の妹は忘れっぽい…っていうレベルじゃないくらいいろんなことを忘れる)
姉(時計を忘れていたのもわかる。見慣れないものだから)
姉(お父さんを忘れるのはわかる。会う回数が少ないから)
姉(じゃあ、今朝、母さんが忘れられていたのは?)
姉(記憶力がおちている?…というより、記憶自体が?)
姉(私は?…私も忘れられる?)
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 02:44:00.31 ID:Z9TOmjcm0
姉「ただいまっ!」
母「おかえりー…って、あれ?」
姉「っ!」
妹『?………あ』
姉「ただい、ま?」
妹『おかえりなさい、おねーちゃん』
姉「…ぅ」
妹『おねーちゃん?』
姉「…今から、ずっと私のそばにいなさい」
妹『え?で、でもがっこう』
姉「いいからっ…ずっと、ついてきて」
妹『あ…うん、わかった』
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 11:14:51.62 ID:fvuxgUsIO
姉ちゃん…
妹幽霊「兄・妹編」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 23:10:25.71 ID:naagh9wt0
妹『ねぇお兄ちゃん』
兄「なんだ」
妹『私のお墓にね、オモガヤが生えたの」
兄「……」
妹『エノコログサも。穂が綺麗よ」
兄「要するに墓の草取りしに来いと言う訳か」
妹『雑草の名前だってちゃんと分かったんだ』
兄「よし。草むしりするつもりだったが、水と肥料撒きに行ってやる」
妹『あ、嘘嘘! ごめん、今のなし!』
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 23:34:51.45 ID:naagh9wt0
妹『ねぇ』
兄『何だ』
妹『お墓参りに来てくれたのは嬉しいんだけどさ』
兄『感謝しろよ』
妹『お線香ないからって、蚊取り線香はあんまりだと思う……』
兄「煙出りゃ何でもいいだろ」
妹『まぁお香は邪気を祓い不浄を清めるものだから、蚊取りも間違いじゃないかもしれないけど』
兄「安心しろ、臭いがきつくないペット用をわざわざ買ったから」
妹『なら普通のお線香買ってよ……』
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 23:43:04.86 ID:naagh9wt0
兄「っていうかさ。お墓参り一々面倒なんだわ」
妹『せっかく枕元に立ってあげてる妹になんて酷い事を』
兄「どうせ居ないんだろ? 有名な歌でもあるし」
妹『いや、まぁあんまり居ないけどさ。でも引きこもったりする時もあるし』
兄「そういうの引きこもりって言うのか」
妹『結構いるよ。家帰ると親戚の幽霊が煩いからお墓に引きこもるって人』
兄「違う意味で切ないな」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/11(金) 23:46:38.00 ID:naagh9wt0
兄「よし、HP作ってそこにお墓作ってやるよ。クリックで線香あげたり」
妹『死後にネットデビューですか、私』
兄「お前どうせ墓いないならここ居ればいいだろ」
妹『お墓もったいないよ』
兄「じゃ墓石中くり貫いてサーバ置くか」
妹『インターネットに繋がってる墓石なんて嫌すぎ』
兄「何を言う、時代の最先端だぞ」
妹『先端だけど、後から誰も続いてこない気がする……』
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 00:04:46.99 ID:rownmYXG0
妹『それは、まともなお墓参りもしてもらえない、可愛そうな妹のお話……』
兄「俺たちのお墓参りはこれからだ!」
妹『打ち切らないでよ』
兄「お墓参りなんてそう何度もするものじゃないだろ」
妹『仏壇の扉開けてくれたらこんなにしつこくお墓来いなんて言わないよ』
兄「埃入るからヤダ」
妹『もしかして私の事嫌いだった?』
兄「そんなことは無いぞ。現にこうやって、可愛い妹のお墓をピンクに染める計画を立てている」
妹『それ本気で勘弁して……。戒名取上げられちゃう』
兄「字はラインストーンがいいかな」
妹『だからやめて……ってちょっと、何本気で注文してるの!』
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 00:12:17.95 ID:rownmYXG0
妹『ねぇ、私の携帯まだある?』
兄「お前が煩く言うからまだ契約は解除してない」
妹『メール送りたいから代わりに打ってよ』
兄「誰宛に?」
妹『お兄ちゃん』
兄「今言えよ!」
妹『今日お兄ちゃんの誕生日でしょ? デコメでお祝いしたいし』
兄「へぇへぇ、そりゃありがたい」
妹『で、終わり。後は送信〜』
兄「……」
妹『お、届いたみたいだね。どう? 嬉しい?』
兄「どう見ても自作自演ですげぇ虚しい……」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 00:42:47.59 ID:rownmYXG0
妹『死ぬと楽しめなくなる事って多いんだよね』
兄「そうだな。お前の好きだったマンホールの蓋集めも、もう出来ないんだな……」
妹『生前にもやってないし、全然楽しそうじゃないし、しかも迷惑だし』
兄「今度新品のマンホールの蓋お墓に供えてやるからな」
妹『要らない。超邪魔。そうじゃなくてね、可愛いアクセサリーとかさ』
兄「よし、お前にぴったりな奴今度持って行ってやる」
妹『……何その板。ピンクのラメラメで、ストラップっぽいものがジャラジャラ付いてるし』
兄「凄いだろ。自作卒塔婆だ」
妹『何で萌えキャラの絵が描いてあるの……』
兄「このアニメお前も見てたろ」
妹『見てたけどさ……』
兄「これは我ながら自信作だ。とても卒塔婆には見えない」
妹『痛卒塔婆……』
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 00:53:55.13 ID:rownmYXG0
妹『ねぇ。一つ聞いてもいいかな』
兄「何だ。兄は今お墓参りに余念がない」
妹『墓石にかけてくれてる液体さ、なんだか妙に香り豊かなんだけど』
兄「それはそうだろう。高級カツオだしのそばつゆだからな」
妹『……私からかって、そんなに楽しい?』
兄「好きな子に素直になれない、ツンデレってやつだな」
妹『そっかー。じゃあそのビンに書いてある、賞味期限が今日だってのは関係ないんだ』
兄「洞察力に優れているな、妹よ」
妹『こんなのが自分の兄だと思うと、情けなくて涙が出てくるわ』
兄「自分のお墓の中で泣かないで下さい」
妹『歌うのはいいけど、最後はちゃんと水かけてよ、虫寄ってくるから……』
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 01:03:07.36 ID:rownmYXG0
妹『お花も持ってきてよ』
兄「すぐ枯れるから面倒なんだがなぁ」
妹『殺風景で寂しいんだよ。1人で居ること多いし……』
兄「……」
妹『確かに殺風景で寂しいって言ったけどさ』
兄「何だ」
妹『やしの木と大量のハイビスカスはあんまりだと思うの』
兄「にぎやかになって良いだろ。高かったんだぞ、やしの木。重機で植えてもらったし」
妹『にぎやかなのは好きだけど、トロピカルな方に持っていかなくても良いと思うんだ』
兄「ハワイアン音楽エンドレスで流しておこうか」
妹『近所迷惑だからやめてお願い……』
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 01:25:28.17 ID:rownmYXG0
兄「妹、そっちでは元気でやってるか?」
妹『何が始まったわけ、いきなり』
兄「今年も、お前が好きなラフレシアが咲いたよ」
妹『好きじゃないし、それ日本に自生してないよね?』
兄「今度、一輪お墓に持っていくよ」
妹『やめて。盛大に迷惑だから』
兄「寂しくないように、ちょくちょくお墓参りしてやるからな」
妹『いや、当分来なくていいから。お兄ちゃんが来る度に、お隣さんに謝る私の身にもなってよ」
兄「お兄ちゃんな、色々勉強して、将来は機械設計の仕事したいと思ってる」
妹『へぇ。それは初耳だ』
兄「設計の勉強して、お前のお墓、変形してロボットに代わるように改造してやるからな」
妹『それやったら、変形したロボットのまんま、お兄ちゃんの所に殴りこみに行くから』
兄「……せっかくそれらしい雰囲気を出してしんみりしようと思ったのに、風情のない妹だ」
妹『元からそんなつもり無かったくせに……」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 01:48:41.18 ID:rownmYXG0
兄「あ、これ妹に似合いそうだな」
妹『(何何? 面白そうだからしばらく隠れてよっと)』
兄「……なんてな、服買っても、あいつもう着れないもんな」
妹『(お、こんなシリアスな顔もするんだ)』
兄「一緒に歩いたり、飯食ったり、もう出来ないんだな……」
妹『(お兄ちゃん……)』
兄「もっと、生きてる時に色々してやればよかった……!」
妹『そんなことない! 私、凄い幸せだった! 今だって……!』
兄「……いたのか」
妹『ちょっと迷惑だったりもするけど、お兄ちゃんが居てくれて毎日楽しいし』
兄「そう思ってくれるか?」
妹『もちろん! そんな可愛い服かって貰わなくても……あれ?』
兄「どうした?」
妹『お兄ちゃんが今見てるHPさ。着ぐるみの通販だよね?』
兄「そうだが何か?」
妹『それ見て、私に似合いそうとか言ってたの?』
兄「そうだ。何の生物か分からないあたりがお前にぴったりだ」
妹「……どこから芝居してたの?」
兄「『あ、これ妹に似合いそうだな』から」
妹『最初からかよ。今回は本気で怒ったからね! 呪ってこっちの世界に引き込んでやる!』
兄「おーおー、照れるな照れるな」
妹『うるさいっ!』
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 02:02:47.91 ID:rownmYXG0
妹『やっと仏壇開く気になったのね』
兄「あのくそ坊主、お前の墓石に蛍光塗料塗ろうとしたら切れやがってよ」
妹『住職じゃなくても切れるし。てか私も切れたし』
兄「半年出入り禁止とかありえねぇよな」
妹『それには全面的に同意するわ。ありえないのはお兄ちゃんの方って意味で』
兄「開いたからには毎日お茶とか食事供えなきゃな」
妹『なんで嬉々としてるのかが凄い気になるんだけど……』
妹『確かに食べ物よ、これ。食べ物だけどさ』
兄「何だ? 久々に仏壇に供えるから奮発したんだぞ」
妹『なんで米軍のレーションなのよ……』
兄「そうそう手に入るものじゃないんだぞ、味わって食え」
妹『供えられた食べ物は味くらいは感じれるんだけどさ、だからこそレーションはやめて……』
兄「……フランス軍のレーションは美味らしいぞ」
妹『いや、そういう問題じゃなく……』
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 12:27:28.06 ID:rownmYXG0
幽霊モノでギャグに走るのは不謹慎だったか
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 13:18:24.27 ID:rownmYXG0
兄「仏壇にお香か。火事が心配だな」
妹『お香上げてくれる気があった事が凄い驚きだわ』
兄「火事の心配がないようにしないとな。ちょっと待ってろ」
妹『……凄い嫌な予感しかしない』
兄「えーと、水を入れるんだな。これくらいか?」
妹『ちょっと待って! それ違うよね?!』
兄「何が違うと言うんだ。煙もニオイも少ない、お部屋を汚さないと書いてある」
妹『いや、商品名読んでみてよ』
兄「水ではじめるバルサンとあるな」
妹『水で何を始めるつもりよ……』
兄「妹の供養だが。煙も出るし、火は使わないし、良いことだらけだ」
妹『お香はもういいよ……。それ台所に置いてきなよ……』
兄「む、効果的な設置場所だ。なかなか聡明だな、妹」
妹『ありがと……』
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 13:27:06.69 ID:rownmYXG0
兄「要するに煙が出ればいいんだよな?」
妹『いや、そういう訳でもなく』
兄「火を使っても、見ていれば問題ないな。よし」
妹『あ、ちょっと! 行っちゃった……』
兄「もうちょっとで火が通るな」
妹『ねぇ』
兄「静かだと思ったら空腹で喋れなかったか。もう少しだ、我慢しろ」
妹『いや、私死んでるから空腹とか感じないけど。何のつもり?』
兄「何って、七輪で秋の味覚、秋刀魚を焼いて食べようとしているのだが」
妹『お線香の代わりじゃなかった?』
兄「煙も出るし、良いにおいだし、焼き終わったら火の始末するし」
妹『はぁ……』
兄「お、出来たぞ。ほら、こっちはお前の分だ」
妹『……おいしいね』
兄「そうだな」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 13:56:11.21 ID:rownmYXG0
妹『普通は若いうちに死ぬと、事実を受け止め切れなくて色々大変らしいけど』
妹『お兄ちゃんの相手しなきゃいけなくて、そんな事考えてる余裕もなかったな』
妹『むしろ死んでからの方が、生きてる間よりたくさん会話してるし』
妹『もしかして、お兄ちゃん……』
兄「せっかく煙だすからな。スモークチーズでも作るか」
妹『まさかね』
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 14:24:42.74 ID:rownmYXG0
兄「おい妹。しょうゆを取ってきてくれ」
妹『無理だって。私幽霊で物持てないし』
兄「持たずとも物を動かす幽霊も居るだろう」
妹『ポルターガイストは悪霊化でもしなきゃ無理だし』
兄「つまり怒らせればいいんだな?」
妹『いや、そういう訳じゃ』
兄「ばーかばーか。あほー」
妹『これが自分の兄かと思うと、自分が不憫でならない……』
兄「お前の兄ちゃんでべそー」
妹『……そうだったの?』
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 15:07:09.22 ID:rownmYXG0
兄「お前、昼間にも普通に出てこられるんだな」
妹『いや、私だけじゃないし。他にもいるよ、昼間で歩いてる人』
兄「何? 俺はてっきり幽霊は昼間は活動出来ないものかと」
妹『見えにくくなるだけで、特に問題ないよ』
兄「そうか……。太陽の下では砂になるものとばかり思っていた」
妹『……何かと勘違いしてない?』
兄「あぁ、学校も試験も何にもない方だったか」
妹『いや、まぁ学校も試験もないけどさ』
兄「有名な奴今度連れてきてくれよ、一反木綿とか」
妹『お兄ちゃん、一回死んでみる?』
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 15:45:59.40 ID:rownmYXG0
兄「お前、死んでからやることないのか?」
妹『特にやらなきゃいけないこともないし』
兄「だから家に入り浸ってるわけか」
妹『何よー。いいじゃない、私の家なんだから』
兄「悪いとは言ってないが。そうだ、いっそ墓なくすか?」
妹『え? 何言ってんのよ』
兄「こう毎日会話してると、お前がどうも死んだ気がしない」
妹『え……えと』
兄「お前騙してないか? 死ぬ死ぬ詐欺か?』
妹『この透けてる体が何よりの証拠なんだけど』
兄「透けるとか……卑猥にも程があるぞ、妹』
妹『いや、服が透けてる訳じゃないから。姿そのものが透けてるってことで』
兄「まぁいい。死ぬ前とあまり変わらん。問題なしだ」
妹『そう……だね』
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 15:58:00.98 ID:rownmYXG0
兄「お前が死んでから色々と考えが変わった」
妹『へぇ。例えば?』
兄「死んでも寂しいと思わなくなった』
妹『まぁね〜。結局毎日顔合わせてるからね』
兄「仏壇にお香を上げるのは美味しい」
妹『もう七輪で何か焼くのやめてよ……。仏壇に煤ついて取れなくなるよ……』
兄「今日は焼肉でもしようかと思うんだが」
妹『油飛ぶから本気でやめて』
兄「お墓参りは楽しい」
妹『お兄ちゃんはもうちょっと真面目にお墓参りするべきだと思う』
兄「何を言うか! 常に真面目にお墓参りしているだろうが!」
妹『全然違う方向に真面目なのが問題なの!』
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 16:36:20.90 ID:rownmYXG0
兄「せっかくコミュニケーションが取れる幽霊がいるからな」
妹『なんか嫌な予感。私今日はお墓の方にいく』
兄「まて、どこに行く」
妹『何させるつもりよ……』
兄「スタンドって」
妹『断る』
兄「まだ何も言ってないぞ」
妹『その一言で全てを語ったも同然だし』
兄「しかも間違っている。『だが断る』だぞ」
妹『岸辺露伴のマネじゃないし』
兄「妹! きさま! 読んでいるなッ!」
妹『実はすごい暇なんでしょ、今』
兄「うん」
妹『はぁ……』
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 17:10:06.88 ID:rownmYXG0
妹『こうやって会話は出来ても、物に触れることが出来ない』
妹『食事作ることも出来ない……』
妹『ただ、お兄ちゃんが作ったご飯を、見てるだけ……』
妹『やっぱり、死ぬって、いやだな……』
兄「妹、夕食だぞ」
妹『だから嫌だって! 何まぜたらそんな臭いになるのよ!』
兄「聞きたいか? 後悔するかもしれないぞ」
妹『自分で食べてよ! 何で仏壇にまで!』
兄「自分だけ食べて妹には食べさせない、冷たい兄ではないからだ」
妹『自分の無力が恨めしい……。私に力が、力があればご飯くらい……!』
兄「力が欲しいか!! 力が欲しいのならくれてやる!!」
妹『うるさいっ! 力よりもまともなご飯作れ!』
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 17:55:49.99 ID:rownmYXG0
兄「お、今日はTVで心霊現象特集があるな」
妹『えー……。違うのないの?』
兄「ほかは面白くなさそうなのばかりだ。何だ? 怖いのか?」
妹『ば、馬鹿な事言わないでよ! 誰が幽霊なんか怖がるのよ!』
兄「まぁ自分も幽霊だしな。て事で気にせず一緒に見ろ」
妹『うぅ……やっぱり見るんじゃなかった……』
妹『お兄ちゃん……寝ちゃった? 起きてお話しない?』
兄「んー……煩いぞ……」
妹『ねぇ! 明日休みでしょ? もうちょっと起きててよ!』
兄「お前……まさか本気で怖いのか?」
妹『わ、悪い? どうせ怖がりだもん!』
兄「というか……そんなもんなのか? 同じ幽霊だろうに」
妹『そんなもんなの!』
兄「幽霊に対する認識を改めねばならんな」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 21:10:49.67 ID:rownmYXG0
妹『えーと、何で今日は夕食が豪華なの?』
兄「今日は記念の日だからな」
妹『私の命日が何の記念なのよ……』
兄「死んだんじゃなくて、第二の人生と考えるんだ」
妹『え……?』
兄「こうやって普通に会話できるんだ。生前と変わりないだろう?」
妹『そ、そんな、いきなり真面目な顔されても……』
兄「しかし第二の人生が無茶苦茶な兄のお守りとはなぁ。険しい道のりになるぞ」
妹『自分で言うなぁ!』
兄「なんだ、不服か?」
妹『お兄ちゃん1人にしたら周りが迷惑だからね。しょうがないからしばらく憑いててあげる』
兄「ふむ。随分頼りない守護霊だ」
妹『文句あるの? 言っとくけどこっちだって仕方なくなんだからね!』
兄「まぁまぁ、ツンも程ほどにしておけ。デレも必要なんだぞ?」
妹『デレなんて今までもこれからも一切ない!』
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 21:31:27.77 ID:rownmYXG0
兄「む、塩が切れたか。これ妹」
妹『何?』
兄「塩が切れた。食料庫から塩の袋を持ってくるのだ」
妹『だから無理だって言ったでしょうが』
兄「まったく情けない妹だ」
妹『しょうがないでしょ……』
兄「私が幽霊だったころは米俵すら軽がる担いだものだぞ」
妹『うん、それ色々おかしいよね。てか蘇ったの?』
兄「仕方ない。自分で行くか」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 21:37:58.71 ID:rownmYXG0
兄「やれやれ、袋でまとめ買いも考え物だな。詰め替えが面倒だ」
妹『あ、ちょっとこぼした』
兄「おい、そんな所にいたら塩が……あっ!」
妹『きゃっ! ちょっとぉ〜 またこぼしたぁ!』
兄「だ、大丈夫か?!」
妹『何? 何でそんなに大げさなの?』
兄「な、なんとも無いか? 消えかかったりしてないか?」
妹『消えかかるって……あ! もしかして、除霊されかけたとか思ってる?』
兄「なんとも……ないのか?」
妹『塩撒けばなんでも除霊とかされるわけじゃないって。お清めにしてもちゃんと方法あるし』
兄「と、いう事は……」
妹『いきなり塩ふってきたからびっくりしただけ。なんとも無いよ』
兄「そうか……。そうか……」
妹『ふっふっふっふ。ねぇねぇ、消えると思った? ねぇ、どうなの? 心配した? ねぇねぇ」
兄「よし、今日の焼肉は仏壇の前でやる」
妹『あ、ちょっと、本気でやるつもりでしょ?! やめてよね! 油飛び散って大変なんだから!』
兄「まったく……。心配させるんじゃない」
妹『ごめんね。でも嬉しかったよ。ありがと』
兄「ふん」
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 22:14:09.84 ID:rownmYXG0
兄「今更だが、お前の部屋の荷物を整理しようと思う」
妹『本当に今更だよね。あの部屋のダンボール、もしかして全部私の?』
兄「何だと思ってたんだ」
妹『いや、私の部屋を物置代わりにしてるものかと』
兄「学校にあったお前の荷物と、生前お前が通販で頼んでたのとかだ」
妹『あ、そうだ! 私HD-DVD BOX頼んでたんだ!』
兄「えっ……?」
妹『私あの映画好きなんだよねー。ねぇ、プレーヤー買ってくれない?』
兄「えーと、お前ネットとか見てない?」
妹『見れるわけないじゃない。お兄ちゃんはいきなりエッチなページ見たりするから一緒に見れないし』
兄「あー……。妹よ。俺は今からお前に大変辛い事実を告げねばならん」
妹『何よぉ。確かに高いかも知れないけど、いずれはBlue-rayかHD-DVDか買うんでしょ?』
兄「実は――。」
妹『――えぇぇぇぇえええええ! 何よそれぇぇえええ!』
兄「何か言いたい事はあるか? 愚痴なら聞いてやるぞ」
妹『あんなに苦労してバイトしてお金貯めて買って……私……死にたい』
兄「うん、お前もう死んでる」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 23:03:40.52 ID:rownmYXG0
兄「なぁ」
妹『……』
兄「悪かったって。謝る。だから機嫌直してくれよ」
妹『……』
兄「お前の部屋の片付けしなきゃいけなかったからさ」
妹『……』
兄「まさかお前が着替えてるなんて思わなかったんだって。見てないからさ、大丈夫だ」
妹『……っ!』
兄「幽霊って……着替え必要か? しかもどうやって服変えたんだ?」
妹『気分の問題! 毎日同じ服なんて気持ち悪いでしょ!』
兄「でも、実際に服着れるわけじゃないし」
妹『着替えるイメージすると変えれるの! 私はなれてないから実際に着替える動作しちゃうけど!』
兄「なるほど。だからあんなに面白おかしい動作だったのか」
妹『しっかり見てるんじゃない! 最っ低! もうお兄ちゃんと口利かない!」
兄「ああ、嘘、嘘だ! 今のは妄想だ! 今夜はお前の好物供えるから。な?」
妹『ふんっ……今回はそれに免じて許してあげる」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 23:21:53.90 ID:rownmYXG0
兄「一つ、疑問に思っていたことがあるん」
妹『何?』
兄「お前、夜寝てるのか?」
妹『夜は寝るに決まってるでしょ』
兄「……寝れるのか」
妹『寝れるって、当たり前じゃない』
兄「だって、脳、ないんだぞ?」
妹『い、言われて見れば……。な、何で寝れるんだと思う?!』
兄「詰め寄るな! 今までどうやって寝てたかこっちが知りたいわ」
妹『生きてるときと同じように……あれ?』
兄「ま、いいか。そろそろ寝る。お前も早く休めよ」
妹『ちょ、ちょっと待って? あれ、今までどうやって寝てたの?』
妹『寝れなくなっちゃったよ……。寝方が分からないよ……』
兄「んー……。煩いぞ妹……」
妹『うぅ……どうしよう……』
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 23:58:10.52 ID:rownmYXG0
兄「お前の友達、ちょくちょく顔出してくな」
妹『うん、今日はあの子達と友達になった日だからかな』
兄「良い友達を持ったな」
妹『うん……。死んじゃって、居るのに気が付いてもらえないけどね』
兄「そうだな、お前、死んでるんだったな。最近忘れそうになるよ」
妹『お兄ちゃん……』
兄「お前が小学校1年の時までオネショしてた事を。こんなネタを忘れそうになるなんて」
妹『忘れてよ! いつまで覚えてるのよ、昔の事でしょ!』
兄「こっそり後始末手伝ってやった兄に対する言葉がそれか?』
妹『そりゃ感謝してるけどさ、いつまでも覚えて無くてもいいじゃない!』
兄「生きてる時の、お前との思い出なんだ。忘れられないさ」
妹『そ、そんなの……そんな事言われたら、何もいえないじゃない。ずるいよ……』
兄「この思い出、お前の友と分かち合う事としよう。さっき来た子、まだ遠くまで行ってないな」
妹『やめてよ! なんてこと考えるのよこの馬鹿兄貴! ちょっと、本気で外出ないでよ!』
兄「楽しみだなぁ、お前の友達の反応」
妹『やめろってばぁ! お兄ちゃんの馬鹿っ!』
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 00:48:39.78 ID:ZMxcg/ivO
>>152って最後らへんなんで妹驚いてるの?
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 00:50:37.42 ID:lPu0nYxp0
>>177
永遠の謎
誰かkwsk
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 00:55:39.34 ID:pI0Rh3a+0
>>177
今年の2月19日にHDDVDを主唱する東芝が撤退したからだよ。
時代はブルーレイになったから、HDDVD-BOXを買った妹は涙目 ってこと。
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 00:58:15.41 ID:lPu0nYxp0
>>179
マジか・・・しらんかった・・・
サンクス
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 01:00:15.30 ID:koOGY/yE0
やっぱり書けばよかったな、ちゃんと
ちょっとそこの部分だけ書き直しておくわ
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 01:02:36.89 ID:koOGY/yE0
>>152の修正版
兄「今更だが、お前の部屋の荷物を整理しようと思う」
妹『本当に今更だよね。あの部屋のダンボール、もしかして全部私の?』
兄「何だと思ってたんだ」
妹『いや、私の部屋を物置代わりにしてるものかと』
兄「学校にあったお前の荷物と、生前お前が通販で頼んでたのとかだ」
妹『あ、そうだ! 私HD-DVD BOX頼んでたんだ!』
兄「えっ……?」
妹『私あの映画好きなんだよねー。ねぇ、プレーヤー買ってくれない?』
兄「えーと、お前ネットとか見てない?」
妹『見れるわけないじゃない。お兄ちゃんはいきなりエッチなページ見たりするから一緒に見れないし』
兄「あー……。妹よ。俺は今からお前に大変辛い事実を告げねばならん」
妹『何よぉ。確かに高いかも知れないけど、いずれはBlue-rayかHD-DVDか買うんでしょ?』
兄「実は――。」
妹『――東芝HD-DVD撤退でBlue-rayの勝利ぃぃぃ?! 何よそれぇぇえええ!』
兄「何か言いたい事はあるか? 愚痴なら聞いてやるぞ」
妹『あんなに苦労してバイトしてお金貯めて買って……私……死にたい』
兄「うん、お前もう死んでる」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 01:11:10.54 ID:koOGY/yE0
兄「ぬぉっ! 何だお前!」
妹『何だと言われましても。あなたの妹ですが何か?』
兄「『何か?』じゃない。壁から上半身生やすのはやめろ」
妹『ごめん、なんかボーっとしてたら流された』
兄「何に流されるんだよ」
妹『時代の波に……』
兄「なんかちょっとカチンと来たわ」
妹『何でよ! あ、どこ行くの、スルー? ボケ殺し?!』
兄「スイッチON! 風力最大!」
妹『扇風機なんてどうするの……うそ、私流されてる?! ちょっと、やめてよ!』
兄「面白い、幽霊って風に流されるのか。ほれほれ、頑張らないと吹き飛んでいくぞ」
妹『うそ、ちょっとやめてよ、全然踏ん張れないし、きゃーーー!』
兄「おー、随分吹き飛んだなー。台風の日とか気をつけさせないとな、あいつ」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 01:23:33.10 ID:koOGY/yE0
妹『うぅ……時代はHD-DVDを捨てたのね……』
兄「まだ悔やんでるのか」
妹『買いなおしたいけどお金ないし……』
兄「せめて物に触れるか、動かせるか出来たら、内職くらい出来るがな」
妹『お兄ちゃぁん、だ〜い好き!』
兄「やらん。断る。自分で買え』
妹『ケチ! 守銭奴! 自分で何とかするからいいもん』
妹『動いて……動け……くっ……動けぇぇええ!』
兄「あー、特訓は良いけど、静かにな」
妹『もー! 邪魔するから気が散ったぁ! もう寝る! あっち行って!』
兄「痛っ! 危ないだろ! そんなもん投げるな……え?」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 01:58:39.97 ID:koOGY/yE0
妹『寝てる……よね? ……お兄ちゃん、ごめんね。バイバイ』
兄「おい、妹。入るぞ……寝てるのか?」
兄「お〜い。部屋には居ないか」
兄「家中探したがいないな。墓か? まったく、勝手にふらふらするなと言ってあるのに」
兄「ここにもいない。……寝てるうちに風で流されたか?」
兄「しばらく待ってみるか。そのうち帰ってくるだろう」
兄「……もう夜だと言うのに、まだ帰らないのか」
兄「いや……分かってはいたんだ。それが一番可能性が高いからな」
兄「でも、いく前に一言くらい……欲しかったんだがな……」
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 02:05:27.31 ID:koOGY/yE0
兄「思えば、あいつが死んだ後も普通に会話したりできてたのも」
兄「本来、あってはいけないことだったのかも知れないな……」
兄「あいつが死んだ辛さを、また味わうことになるとは……」
兄「寂しく……なるな」
チーン
兄「妹。そっちでは元気にやってるか?」
兄「今日はお前の好きな筑前煮だ。なかなか上達しただろう」
兄「お墓の方も、ちゃんと片付けておいたぞ」
兄「あの坊主、びっくりしてたぞ。面白いよな。しかも慰められた」
兄「そうとうまいってる様に見えたらしいよ。実際かなり凹んでるけどな」
兄「この家な。1人で暮らすには、広すぎるって知ってたか……?」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 02:17:17.27 ID:koOGY/yE0
妹『知ってるよ。だから普段使わないところ埃だらけじゃない』
兄「!!! お、お前、なんでここに?!」
妹『何でって、私の家だからいいじゃない。……って前にも言わなかったっけ』
兄「いや、それはいいんだが、お前、消えたはずでは……」
妹『あー、実はね。お兄ちゃんが寝てる間にこっそり消えて脅かそうと思ったらさ」
兄「つまりからかったと……」
妹『いや、途中まではね。で、夜中外に出たら、見回りの幽霊の警官に深夜徘徊で捕まってさ』
兄「死後の世界にも警察とかあるのか」
妹『そうらしいよ。で、死んだらちゃんと登録しなきゃいけないらしいんだけど』
兄「リアルだな」
妹『そうなの。それで、死んですぐ私ここにいたから登録とかしてなくてさ』
兄「それで?」
妹『なんか呪縛霊とか悪霊とかと勘違いされちゃってさ。そのまま今まで拘束』
兄「……」
妹『親戚の人が来てくれて説明してくれたから解放されたの。いやぁ、まいったまいった」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 02:18:12.96 ID:koOGY/yE0
兄「ふ……ふふふ……ははは……!」
妹『え〜とぉ〜、お、怒ってる? よねぇ……』
兄「妹」
妹『ごめんっ! ちょっと困らせてみたかっただけなの! 本気でごめん!』
兄「また会えるとは思わなかった。ありがとう」
妹『何でもするから……え?』
兄「よしっ! 腹減ったし、飯だ飯! お前も仏壇じゃなくこっちで食え!」
妹『あ、筑前煮まだ下げないでよ! 私食べてないんだから!』
兄「早く食わないとなくなるぞ」
妹『私が食べてからにしてよ! あ、もう半分もないし!』
兄「――!」
妹『――!」
……
妹『ごめんね』
兄「お前が帰ってきたんだ。それで十分だ」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 02:27:00.70 ID:koOGY/yE0
兄「というわけで、筑前煮争奪戦に完全勝利した兄だ」
妹『私が食べても減らないんだから、ちょっと待ってくれてもいいじゃない……』
兄「戦場に待ったはないぞ、妹よ」
妹『戦場て。それにしてもさ』
兄「何だ?」
妹『結構良い感じで終わりそうな事やっておいて、色々台無しだよね、私たち』
兄「妹よ、それは色々な意味でぎりぎりの発言だな」
妹『そう? あー、それにしても、お兄ちゃん、あの時仏壇の前で結構恥ずかしい事言ってたよね〜』
兄「今度参加する演劇の練習だが?」
妹『照れなくてもいいって。何、あれが『デレた』って言うの? ねぇねぇ』
兄「ただでさえ知性の感じられない顔がますますだらしなくなってるぞ」
妹『言うに事欠いて顔が馬鹿っぽいとか……。いいよ、あの仏壇での台詞、ず〜っと覚えててやるから!』
兄「お前の事だ。明日には忘れている」
妹『忘れないもん! 絶対……忘れないんだから……』
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 12:54:00.71 ID:koOGY/yE0
兄「ところで妹よ」
妹『何?』
兄「お前、居なくなる前に、物を投げつけてきたな?」
妹『あ、あれは……無意識にというか……物投げるイメージしたら勝手に……』
兄「いや、責めている訳ではない。今も物は持てたりするのか?」
妹『どうかな……やっぱり無理みたい。あの時は感情が高ぶってたというか……』
兄「つまり、本当に物を持ちたい、動かしたいと、心の底から思わないと動かせないのか」
妹『そうなるのかな。悪霊とかが物動かすのも、同じ感じだろうし』
兄「まぁ動かしたいという動機が善か悪かの違いでしかない訳だ」
妹『上手くコントロール出来たら、お料理くらい出来るのになぁ』
兄「まぁ出来たとして、お前が美味い食事を作れるかどうかは別問題なわけで』
妹『もー、うるさいっ!』
兄「うわっ! お、お前な……至近距離から……危ないだろうが!」
妹『クッションなんだし良いじゃない。物を投げるのは完璧みたいだよ』
兄「今まで通り、こちらが有利という状況でもなくなった訳か……」
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 13:47:15.86 ID:koOGY/yE0
兄「あー……。暇だな、妹よ」
妹『やることいっぱいあると思うんだけど、お兄ちゃん』
兄「ならば問おう。それらは今やらねばならんことか?」
妹『布団はそろそろ干さないと日が暮れちゃうよ』
兄「布団など、太陽があればいつでも干せる」
妹『えーと、コーヒー淹れて来て』
兄「急を要する事ではないな」
妹『お墓掃除しない? 雑草が生えてきたし』
兄「雑草という名前の草はない。彼らも頑張って生きている」
妹『要するに、何もしたくないんでしょ』
兄「それは心外だ、妹。しょうがないな、コーヒーでも淹れて来てやるか」
妹『エスプレッソがいい!』
兄「直火式しかないというのに、お前という奴は……」
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 14:30:21.32 ID:koOGY/yE0
妹『ねぇ〜、たまにはニュース以外の番組見ようよぅ』
兄「何を言うか。情報収集は大切だぞ」
妹『朝も見たんだし、夕方はいいじゃない』
兄「駄目だ。まぁ実力でチャンネル変えられるならかまわないぞ?」
妹『馬鹿にしてぇ! そうやってお兄ちゃんは、永遠に他人を見下すことしかしないんだぁ!』
兄「何っ! チャンネルが変わった?! リモコンに触れずにか!」
妹『やったぁ! へっへっへ、男に二言はないよね?』
兄「よくやった妹! これから楽になるな」
妹『へ?』
兄「おい妹。NHKに変えるのだ」
妹『リモコンで変えてよ……』
兄「口で言えば済むお前の方が楽だ」
妹『なんか騙された気がする、私……』
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 15:47:48.99 ID:zBNjOjSHO
姉の続きが読みたい
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 15:58:20.16 ID:koOGY/yE0
姉の人まだかな
283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 16:54:45.51 ID:koOGY/yE0
兄「いい天気だなぁ」
妹『せっかくの休日なのに、何にもやらないんだね、お兄ちゃん』
兄「『何もやらない』ことをやっている」
妹『なんか似たくさい台詞見たことがあるよ』
兄「お茶でも淹れるか。ほうじ茶でいいか?」
妹『いいよ〜。ありがと〜』
兄「よし、出来た。飲め」
妹『二人分……? 私の分は別に』
兄「二人で飲むから二つだ。何か変か?」
妹『……そうだね。へへっ、頂きま……え? これミルク入ってる?』
兄「ほうじ茶チャイだ。まぁ牛乳で煮込んだわけだ」
妹『また変なことしてるし……あ……』
兄「美味いだろ?」
妹『ま、まぁ飲めない味じゃないよね』
兄「そうか、普通の淹れ直すか?」
妹『これはこれでありだから、飲んであげる』
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 17:39:31.03 ID:koOGY/yE0
妹『そういえば私、死んでから本読んでない』
兄「お前も読んでたやつ、続きあるぞ。読むか?」
妹『読みたいけど、持てないしなぁ。と、言うわけで……』
兄「こうなるわけか。俺は一度読んだんだが……」
妹『いいじゃない。こうやって並んで一緒の本読むの久しぶりじゃない』
兄「久しぶりも何も、幼稚園以来だな」
妹『同じ絵本何度も読んでもらってたね、そういえば』
兄「……次、いいか?」
妹『まーだ。良かったら良いよって言うから』
兄「……」
妹『何? 私の顔に何か付いてる?』
兄「目と鼻と口、それと耳が付いてるな」
妹『あ、そう……。次、いいよ』
兄「はいはい」
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 18:03:09.94 ID:koOGY/yE0
兄「では出かけてくる。ふらふら出歩くなよ、また補導されるぞ」
妹『分かってますって。いってらっしゃい』
妹『外に出て買い物したり、友達と遊んだりできないんだなぁ、私』
妹『今更だけど、死ぬってこういう事なんだ……』
妹『でも、なんでお兄ちゃんとは普通に会話できるんだろう』
妹『お兄ちゃん、霊感強いわけじゃないしなー』
妹『たまにそういう相手もいるって、親戚の幽霊には言われたけど……』
兄「今帰ったぞ、妹」
妹『おかえりなさい……ってそれ何?!』
兄「聞きたいか? これはな、普通に戻してしまったお前のお墓を改造するために」
妹『やめてよ! せっかく戻したのに、なんでまたそんな……しかも何その大量の赤いペンキ!』
兄「ピンクはちょっと品が無いと思ってな、今度は赤にしてみようかと」
妹『もっと品がないでしょ! ……あれ? どうかした?』
兄「いや、大量に買い込んだせいか、少々疲れてな。前はこれくらいではなんとも無かったんだが」
妹『運動不足〜。太らない体質でも、ちゃんと動かないとダメだよ』
兄「む、そうだな。運動も兼ねて、早速墓の改造に取り掛かるか」
妹『だからダメだって!』
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 18:27:37.79 ID:koOGY/yE0
兄「確かに、最近運動不足かもしれないな」
兄「ただ、疲れとも違うんだよな……何だろうな」
妹『何ぶつぶつ言ってるの?』
兄「妹よ、兄は決めた』
妹『何? 何か知らないけど、がんばってね』
兄「兄は毎日走ることにした」
妹『ああ、早速運動するんだ』
兄「というわけで、お前も明日から5時起きだ」
妹『ええええ!? 私もぉ?』
兄「俺は走るから、お前は料理の練習をしておけ」
妹『私も巻き込んで、後に退けなくする作戦?』
兄「そうだ。一緒に暮らす以上、お前にも食事は作ってもらわないと困る」
妹『……そうだね。へへっ。よ〜し』
兄「なんだ? さっきまで不満タラタラだったのに」
妹『なんでもないっ!』
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 20:01:40.04 ID:koOGY/yE0
兄「はぁ、はぁ、はぁ」
妹『ちょっと疲れすぎじゃない……?』
兄「はぁ……はぁ……そっちはどうだ?」
妹『うん、普通に物を手に持つことが出来るようになったよ』
兄「はぁ……はぁ……そうか……早いな」
妹『まだかなり集中しないとダメだけどね。それよりお兄ちゃんの方……』
兄「ちょっと……休む……お前もちょっと寝とけ……」
妹『うん……』
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 20:28:49.68 ID:koOGY/yE0
兄「……おかしいな」
兄「こんなに疲れるくらい走った訳でもないんだが……」
兄「むしろ……帰ってきた後の方が……しんどい気もする」
妹『お兄ちゃん……大丈夫?』
兄「あぁ……お前……それ、どうしたんだ?』
妹『元気になってもらおうと思って、朝食作ったの』
兄「よく出来たな……そこに置いてくれ」
妹『ここ? はい』
兄「……? ん……なんか……楽に……」
妹『何? 食事作ってもらった位で大げさだって』
兄「いや、まぁ……いいや。早速頂くか」
妹『はい、召し上がれ』
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 20:50:57.29 ID:koOGY/yE0
まきますか? まきませんか?
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 21:04:29.75 ID:pI0Rh3a+0
ラストに向かってきたな
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 21:08:04.48 ID:koOGY/yE0
兄「少々危険だが……試してみるか」
兄「妹よ! 兄は食後の紅茶が怖い!」
妹『び、びっくりしたぁ! もう元気になったの?』
兄「この兄を舐めてもらっては困る。それより紅茶だ」
妹『紅茶なんて淹れたことないよ』
兄「では教えてやろう。食事とお茶はセットだからな」
妹『さっきまで元気なかったのが嘘みたい……ほんとに嘘とか?』
兄「そう、あとは蓋をしてコージーをポットにかぶせて待つだけだ」
妹『コージー? やりすぎ?』
兄「何を言っているお前は。コージーはこれだ」
妹『このドーム状のやつ?』
兄「そうだ。それをかぶせることでポットの温度低下を避ける」
妹『へぇ〜』
兄「(色々やらせてみたが、なんともないな。やはり関係ないのか?)」
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 21:16:34.30 ID:koOGY/yE0
兄「さて、時間だ。カップは温めてあるな?」
妹『うん。2つとも温めたよ』
兄「ではポットから注ぐのだ」
妹『よ……む、ちょっと集中しないとすり抜けちゃいそう……』
兄「(ここで体調が悪くなれば……)』
妹『ふぅ……出来たよ。……お兄ちゃん?』
兄「(なんともない……ということは、ただの偶然だったのか?)」
妹『で・き・た・よ!』
兄「ぬおっ! そ、そうか。ご苦労であった」
妹『も〜、いきなり具合悪くなったり、ぼ〜っとしたり。今日はなんか変だよ』
兄「何?! 変って言った方が変なんだぞ!」
妹『いや、そういう事じゃなくてさ……まぁいいけど』
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 21:25:08.78 ID:koOGY/yE0
兄「(あれから数日色々やらせてみてるが、特に変化はないな)」
兄「(具合が悪くなることもないし……しかし、何か引っかかる)」
兄「妹よ。お前、俺以外に存在を悟られた事はあるか?」
妹『んー、外歩いてると、たまーに『あれ?』って顔される時はあるよ』
兄「ほぅ、気が付く人もいるのか」
妹『気が付いてるっていうか、何となく気になって、って感じ。姿は見えてないみたい』
兄「声はどうだ?」
妹『全然。お兄ちゃんも、耳から聞いてる訳じゃないかもしれないよ』
兄「ん? つまり電話は無理という事か。試してみるか」
妹『もしも〜し。聞こえる〜』
兄「……何も聞こえないな。音を発していた訳ではないのか、あいつ」
妹『やっぱり無理みたいだね』
兄「そうだな。よし、早速特訓だ! 電話も出来ないとは情けないぞ、妹!」
妹『えぇぇええ?! またそのノリなのぉ?』
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 21:32:40.78 ID:koOGY/yE0
妹『えーと、つまり私は、この部屋の中で、ずーっと電話で話しかけていろと?』
兄「そうだ。俺が電話越しにお前の声を聞けたら褒美をやろう」
妹『犬ですか私。まぁいいや。電話できれば便利だしね』
兄「(電話からあいつの声が聞こえて欲しいのか、欲しくないのか)」
兄「(微妙なところだな……。これも"新しい能力"になるからな……)」
兄「(聞こえてなんとも無ければ、それが一番いいな……)」
妹『(お兄ちゃん、最近色々やらせてくるなぁ。料理とか、お茶の淹れ方とか)』
妹『(本気で幽霊の私と暮らそうとしてるとか?)』
妹『(へへへ、よ〜し!)』
妹『お兄ちゃん、聞こえる?』
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 21:39:03.96 ID:koOGY/yE0
さて、どうしたものか
ちょっと考えてみます
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]投稿日:2008/04/13(日) 22:04:32.84 ID:aJb8Xqa6O
なんとなく兄がどんな状態にあるのか分かった気がする
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 22:10:16.80 ID:koOGY/yE0
兄「さっきから何も聞こえないな。やはりいきなりは無理か」
妹『お兄ちゃん、聞こえる?』
兄「! おぉ、聞こえるぞ。いきなり成功とは……くっ……何っ!」
妹『お兄ちゃん? どうしたの? ねぇ!』
兄「……ここ、は?」
妹『お兄ちゃん! 良かった、目が覚めて……』
兄「病室……?」
妹『あの後、お兄ちゃんいきなり倒れちゃって……私、びっくりして……』
兄「お前が……救急車を呼んでくれたんだな?」
妹『うん……。お兄ちゃん以外の人にも、ちゃんと聞こえたみたい』
兄「よく、やったな……。さすが我が妹だ」
妹『あんまり喋らないで、ゆっくり休んで……あっ、看護婦さんが来たよ』
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 22:21:00.57 ID:koOGY/yE0
兄「……お医者さん、居なくなったぞ。隠れてないで出て来い」
妹『……うっ……えつ……ふぇ……』
兄「何を泣いているか、情けない」
妹『だって……えっ……お兄ちゃん……』
兄「まぁ流石の俺も、もって3カ月なんていきなり言われたからな、動揺は隠せないが」
妹『もしかして……私が色々力使っちゃったから……私が、お兄ちゃんを……!』
兄「この馬鹿っ!」
妹『ひっ!』
兄「なんて事を考えるお前は。……例えそうだとしても、俺は後悔もしないし、恨みもしない」
妹『で、でも……』
兄「そのおかげで、本来話すことすら出来ないはずの、死んだお前と暮らせたんだからな」
妹『お兄ちゃん……』
兄「ん……少し……休む……誰か来たら……起こしてくれよ……」
妹『お兄ちゃん……絶対、死なないでね! まだこっち来ちゃダメだからね!』
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 22:28:36.33 ID:koOGY/yE0
妹『お兄ちゃん! お兄ちゃん、まだ死なないで!』
兄『うるさいぞ……感情に任せて話したらお医者さんにも声聞こえてしまうぞ』
妹『お兄ちゃん?! え? でもお兄ちゃん意識不明で……』
兄『どうも、お前が、俺が言いたい事を感じ取ってるようだな。お前が話してるのと逆の理屈だ』
妹『ねぇ、死なないで! まだ頑張って!』
兄『……落ち着いて聞け。おそらく、俺はもうだめぽ』
妹『何冗談言ってるのよ! 全然笑えないよ……! そんな事言わないでよ!』
兄『つまらなかったか……ちょっとショックだ。まぁいい。それよりだ』
妹『何?』
兄『お前が死んでから、随分楽しく過ごせた。お前のおかげだ。ありがとう』
妹『過去形で言わないでよ……これからも楽しく暮らそうよ……』
兄『こうやって居るのもそろそろ限界だ……。最後に……家の俺の机の引き出し……』
妹『引き出し? 何かあるの?』
兄『後で……見てくれ……お前に伝えたい事が書いてある……じゃあの』
妹『お兄ちゃん……? お兄ちゃーん!』
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 22:32:50.19 ID:aJb8Xqa6O
兄貴がんばれよ…
だめぽとかいってんなよ……
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 22:35:24.64 ID:koOGY/yE0
兄『この手紙を読んでいるという事は、俺は死んだらしいな。
実はお前に黙ってある実験をしていた。どうも、お前が力を使えるようになる度に、
俺の体調が悪くなる気がした。それを確かめる為だ。
紅茶を淹れさせたり、電話で会話しようとしたり。これは電話の実験の前に書いている』
妹『お兄ちゃん……あの時、もうこのこと知ってて……』
兄『これを読んでいるという事は、お前の"力"と俺の体調には関係があったという事になる』
妹『やっぱり……! 私、お兄ちゃんの命を……!』
兄『だが待て! 単純に即死に繋がるとは限らない。体調が悪くなることで、元々煩っていた病気が
悪化した、という可能性もある。俺らの家系は癌家系だしな。それにだ。俺はこの事について、
一切後悔もしていない。もちろんお前を恨んでもいない。もし死にたくなかったら、こんな実験、
すると思うか?』
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]投稿日:2008/04/13(日) 22:36:26.50 ID:iIG5vuXo0
妹より兄の方が先に逝くのか
コージィ最後までしっかり見届けるからな
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 22:43:46.41 ID:koOGY/yE0
兄『それに、もしお前が死んだ後、お前が俺の前に現れなかったとしたら?
俺の死因が原因不明以外、そうだな、癌とかであれば、死んだショックで
ますます悪化していただろうな』
妹『確かに癌だったけど……。今まで生活してたのが不思議なくらいだって言ってたけど……でも!』
兄『結局、どっちが原因かなんて分からないだろうな。お前に会えない精神的苦痛と、
お前が力を使うことによる肉体的疲労、どっちが原因かなんて、分からないさ。
でも、お前と過ごした、お前が死んでから今までの時間、今まで生きてきた中で、
一番楽しかったぞ。ありがとうな』
妹『何よありがとうって……私、どう反応すればいいのよ……』
兄『最後に、兄からのお願いだ』
妹『何? 何でもやるよ……』
兄『おれのPCのHDDを、破壊してくれ。あれは……あれはマズイものだ……』
妹『もぅ……最後の最後まで……私、笑えばいいのか、泣けばいいのか……』
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 22:46:34.86 ID:aJb8Xqa6O
頑張れ畜生…
泣ける
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 22:49:12.17 ID:koOGY/yE0
妹『お兄ちゃん、やっと家の片付け、終わったよ……』
妹『HDDも破壊したからね。中見たけど……お兄ちゃん、アレはないわ……ダメダメあれは』
妹『お兄ちゃん、親戚宛にも遺書みたいなの書いてたんだね。その通りにしたよ』
妹『だから、今この家な〜んにもないよ。広いよね、この家……』
妹『私1人じゃ……広すぎるよ……』
妹『いつまでもこの家で、お兄ちゃんの事思い出していたいけど……それじゃ駄目だよね』
妹『新しい人が住むことになったの。感じ良さそうな人だったよ』
妹『だからね、私も、お兄ちゃんに甘えてないで、そろそろ逝かないとね』
妹『死んだのに、いつまでも地上にいるの、変だもんね……』
妹『じゃあね。私も、楽しかったよ……ばいばい、お兄ちゃん』
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 22:55:07.45 ID:koOGY/yE0
妹「ここが、天国? 何も書いてないけど……あれ、幽霊いっぱい並んでる」
兄「こら、遅いぞ! 何をやっていた妹!」
妹「お兄ちゃん?! 何でここにいるの?! だって死んだはずじゃ……」
兄「死んだから天国に居るんだろうが。お前見たく、いつまでもふらふら地上に居ると思ったか?」
妹「え? え? あ、そ、そうか。天国来れたからか……」
兄「ほほぅ。お前、この兄が地獄に落ちるとでも思っていたんだな?」
妹「ち、違うって! ちょっと混乱して……痛痛痛っ! 頭! 頭痛いからやめて!」
兄「ちょっとそのお花畑な頭を醒まさせる必要があるな」
妹「そ、そうか。私も死んでたんだよね……だから、お兄ちゃんも死んで、こうやって会えたんだ」
兄「……まさかとは思ったが、忘れていたとはな。だから死ぬ時あんなに騒いでいたのか」
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 23:03:00.38 ID:koOGY/yE0
妹「だって、本当はもっと生きられたのに、私……」
兄「まだ言うか馬鹿が! まぁいい。ちょっと説明する」
妹「痛〜い……頭叩かなくてもいいじゃない……」
兄「お前の力で、俺に肉体的疲労が蓄積されていたのは事実だ。
だが、お前が死んだ時、俺は既に癌が全身転移した状態だったらしい。
もしお前が力を使わず、今みたいに真っ直ぐこちらに来ていたとすれば、
お前を失った精神的ショックで、病状がさらに進行していただろうな」
妹「でも、私が物もったりとかしなきゃ、もっと生きられたのに……」
兄「あれは、俺がお前にやらせた事だ。それにどっちにしても、長くはなかっただろうな」
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 23:07:06.84 ID:koOGY/yE0
兄「だから気にするな。お前のせいじゃない。住めば都と言うだろう。地上がこっちになっただけだ」
妹「私……お兄ちゃんが死んだ事を悲しんだら良いのか、会えた事を喜んだらいいのか……どっちか分からないよ……」
兄「だからお前は馬鹿だと言うんだ」
妹「え?」
兄「悲しんだら良いか喜んだらいいか、だと? 簡単だろ。喜べば良い。喜ぶ方が楽しいだろう」
妹「……ぷっ……あははは!」
兄「何を大笑いしている! さっきまで泣いていたくせに」
妹「やっぱり……お兄ちゃんは、死んでもお兄ちゃんなんだぁ、って思って」
兄「今非常にカチンと来たね。こい、ちょっとお仕置きが足りないようだ」
妹「あ、ちょっと、やめてよ……痛いってば! そんなに引っ張らないでって!」
兄「まったく……手のかかる妹だ」
妹「これからも、よろしくね」
兄「ふん、やれやれだな」
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 23:12:39.00 ID:koOGY/yE0
妹「ちょっとまって、これ、ハッピーエンドなの? バッドエンドなの?」
兄「さぁな。生きている事に意味を見出す人にとってはバッドエンドかもしれないな」
妹「そうじゃない人にとってはハッピーエンドと?」
兄「ハッピーエンドかどうかは分からないがな。まぁ俺が死んだらこうにしかならないだろう」
妹「そうなんだけどさ。あんまりギリギリな発言は控えたほうが……」
兄「そうだな。もっとも、俺は死なずに、お前が消えて終わる、という可能性もあった」
妹「そうだね……。もしそっちならお兄ちゃんは今も……」
兄「また殴られたいか? 同じ事を何度も言わせるなよ?」
妹「なんでもない。紅茶出来たよ。あっちで一緒に飲もう?」
兄「そうだな。少しは上達したんだろうな?」
妹「飲んでびっくりしないでよぉ?」
兄「ほほぅ。随分自信満々だな。お手並み拝見といこう」
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 23:15:11.13 ID:koOGY/yE0
自分の分は終わりです
良かったんだろうかこれでw
最初は幽霊モノでギャグに走ろうって思って書いてたはずなのにw
そして他の書き手のは……?
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 23:18:25.04 ID:pI0Rh3a+0
>>368
乙でした、面白かったぜ
そういえば姉と妹霊の書き手の人はどこいったんだろうか?
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 23:25:44.03 ID:8HTbltxeO
>>368
激しく乙!感動した
妹幽霊「義妹編」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 21:04:30.11 ID:/NY0pizrO
書いていい?
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 21:09:55.40 ID:mbWnS15R0
>>133
もちろんです
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 21:14:05.07 ID:/NY0pizrO
いただきます。ベタベタな感じのを一つ。
父「ハッピーバースディ息子よ!! 今年のプレゼントは趣向を変えて
義妹を連れてきたぞ!」
男「意味が分からん返してらっしゃい」
父「だめだ!! だって父さん決めたからな! さあさお入りマイドーター!!」
妹「え…えと、おじゃまします」
男「透けてる。なんかこの子透けてる」
父「そりゃそうだ! 死んでるからな!」
妹「よ、よろしくおねがいします」ペコ
父「ああなんて礼儀正しい娘だろう!! こんにちは! 私がパパよ!」
男「いいから説明しろクソ親父」
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 21:16:24.60 ID:/NY0pizrO
男「ふむ。仕事帰りにその子がぷわぷわしてるの見つけたと」
父「うん。父さん霊感強くてほんと良かった」
男「そんで可愛かったから捕獲、養子にしようと」
父「うん。父さんこんな娘ほしかった」
男「OK。捨ててきなさい」
父「なんてことを言うんだ。こんなに可愛いのに」
男「他所様の幽霊拾ってきちゃだめでしょ! いいからもとの場所に返してき」
妹「わたし……邪魔…ですか?」
男(くっ……!! ヤバい、かわいい)
父(ニヤリ)
男「かっ、可愛くても駄目なもんは駄目!!」
父「えぇー」
妹「ぇ…えぇー」
男「だだっ子ぶっても駄目! ていうか無理やりマネさせんなクソ親父!」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 21:20:38.07 ID:/NY0pizrO
父「せっかく息子のために連れてきたのになー…」
男(無視)
父「男ヤモメの侘しい生活に彩りを加えようと思ったのになー…」
男(なに言っても無視)
父「(ボソ)義妹」
男 ピク
父「(ボソボソ)血の繋がってない妹と一つ屋根の下」
男(無視…無視だ。耐えるんだ俺)
父「(ボソボソボソ)起きたらエプロン着けた妹が台所に…お風呂で
ばったりイベント…」
男(騙されるな! これは奴の手だ! 頑張れ、俺はできる子なんだ…ッ!!)
父(計算通り……!!娘よ、アレ行け)
妹「(え、えーと)駄目ですか? お兄ちゃん」
男(くやしいっ……でも)
父(よーしビクンビクンしてる。娘よ、アレ行け)
妹「だ…だめ? にーにー?(真っ赤)」
男「らめぇぇぇぇ」
父「っしゃ落ちたぁっ!! イエーイ!!」
妹「い、いえー」スカ
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/12(土) 21:22:36.89 ID:/NY0pizrO
男「まあこうなったら仕方ないか。えーと、義妹? でいい?」
妹「あ、はい。にーにー」
男「うん。普通に呼んでくださいお願いします」
妹「えと、兄さん」
男「いいね。で、部屋はどうする? 親父の稼ぎが悪いからあまり
大きい家じゃないのが悪いけど」
妹「あ、それは気にしないでください。幽霊ですから、その辺
浮かんでられますし。あと…」
男「ん?」
妹「そんな風に気、使わなくていいですよ。もうわたしあなたの
妹なんですから、兄さん」ニコ
男「……おう。あ! ちょっと親父に用事思い出した」
父「どうだ。『兄』の味は。ん?」
男「ヤバい。なんかヤバかった」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 08:32:39.49 ID:HG2ykmfYO
超寝落ちした。
ジリリリリリリリ
男「ふぁーあ……朝かぁ」
ぷわぷわぷわ
妹「あ、おはよーございますー」
男「うおおおおおっ!? ビビったぁぁっっ!!」
妹「ひどいですよー兄さん」
ぷわぷわぷわ
男「目開けたら天井に貼りついてんだもんな……寝起きに悪いわ…」
妹「父さんおはy」
父「うおおおおおっっ!?」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 08:33:24.31 ID:HG2ykmfYO
男「おお…」
父「これはいい朝食」
妹「幽霊になって初めて作ったんで味とか保証できないですけど」
男「いやいや凄いもんだぞ。いつだったかこの親父、カップラーメン
一個置いて会社行きやがった」
父「あっさり塩味にしたところがパパの優しさだったんだが」
男「関係あるかボケ。…あれ、義妹も食うのか?」
妹「なるべく生きてた頃と同じ生活しないと元の形忘れちゃったり、
いろいろまずいみたいなんです。実際食べれはしないんですけどね」
父「娘娘。パパあーんしてもらわないと食べれない」
男「なんの脈絡もなくなに甘えてんだクソ親父」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 08:34:13.52 ID:HG2ykmfYO
父「娘娘。パパに行ってきますのちゅー」
男「とっとと出てけ変態親父」
妹「あ、あはは」
男「さってと。俺も出るか」
妹「あ、兄さーん。待って待って、これ」
男「これって、お弁当?」
妹「味は以下略ですけど。学校、頑張ってくださいね」ニコ
男「(ウーワー。駄目だこれなんかきた心にきた)ありがとう。
嬉しい。あのさ、妹」
妹「?」
男「俺も行ってきますの…(の!? のってなんだよ何言うつもりだよ俺
あーあーふじこふじこ)」
父「ふむ。血は争えんということか」
男「なぁぁんでまだ居やがるんだクソ親父ぃぃぃっ!!」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 08:35:17.95 ID:HG2ykmfYO
男「しかし義妹かー。どうも意識しちまうんだよな。兄ってどう
すりゃいいんだか」
父「娘かー。仲良くいかないとな。具体的には一緒にお風呂」
男「いい兄貴になれんのかなー俺」
父「夢の娘親。生きてて良かったぁーおれ」
男「あ、タコさんウインナー」
父「お、りんごのうさぎさん」
男「悪くないよなー妹って」
父「最高だよねー娘って」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 08:35:47.21 ID:HG2ykmfYO
妹「シャワー浴びてきますねー」
ぷわぷわぷわ
父「……よし。では父は娘が心配なので一緒に」
男「お前もういい加減黙れ」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 08:39:22.88 ID:HG2ykmfYO
男「今日も無駄に疲れた」
男「……でも家族が増えたってのはいいな。なんか」
男「……zzz」
ぷわぷわぷわ
妹(あ。兄さん寝てる)
妹(寝顔、かわいいな)
妹(………)
男「…ん。朝か。っておわっ!?」
妹「くー…くー…」
男「なんで俺の隣に…」
妹「くー…むにゃ…すー…」
男「……」なでなで
男「やっぱ触れないか」
男「あ、でも笑った」
男「で、いつから俺の部屋の前にいた親父。つーかシーツ噛んで
泣いてんじゃねえよ気持ち悪い」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 08:41:37.86 ID:HG2ykmfYO
・おまけ
男「俺はこうして触れないわけなんだけど、親父どうやって義妹
捕まえたんだ?」
父「愛はパワーだよ」
男「気持ちわりいしネタ古いし多分誰も分からねえし」
父「うむ。パパちょっとやりすぎた。まあ実はな、父さん超凄い
霊能力者なんだ、と息子の尊敬ポイントを獲得しようとしてみる」
男「また嘘か本当か判断しにくい発言を」
父「本当だって。若い頃は悪い霊をばったばったとなぎ倒し、女の子
からキャーキャーとそりゃあもう」
男「今でもキャーキャー言われてるけどな。変態的な意味で」
父「たまに邪王炎殺黒龍波とか使えたしな」
男「なんだ嘘か」
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 08:42:34.54 ID:HG2ykmfYO
・おまけ2
男「…んで。あの子連れてきた本当の理由は?」
父「なにがだ?」
男「九割方ふざけてるけどさ、たまに意味のあることするだろ、
あんた。幽霊妹にするなんてふざけた事、実は他に意味があるん
じゃねえのか?」
父「ふざけた事? あの娘と暮らしている生活。これがふざけた事
に感じるのか、お前」
男「あ……いや…」
父「家族が増えるのは素晴らしいことだ。母さんがいなくて一人の
男が寂しがっているなら、なおさらだ」
男(親父…俺のために…)
父「まあ父さんの好みのタイプだったからなんだがな」
男「感動を返せクソ親父」
妹「ごはんできましたよー」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 08:43:53.41 ID:HG2ykmfYO
書き溜め終わり。
夕方か夜くらいに残ってたらまた書かせてもらいやす。
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/13(日) 08:54:03.75 ID:HG2ykmfYO
ていうか姉の人はもういないのか
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 01:26:27.81 ID:4hXIajMTO
こっちも終わらせられるようちょっとがんばってみる。
父「第一回! ドキッ! 娘だらけのお買い物大会!! イエーヒューヒュー
ドンドンパフパフ〜」
男「息子もいるんだけどな」
妹「わたし、分裂とかできないですけど…」
父「実際には一人でも父さんの頭は娘でいっぱいさ」
男「なにおれ上手い事言ったみたいな顔してんだボケ親父」
妹「あ、あははは…」
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 01:20:19.34 ID:WqKRbDphO
ほ
義妹幽霊も続き読みたい
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 01:29:44.69 ID:4hXIajMTO
>>394
おれのことだな!? 違っても勘違いするぞコノヤロー
父「さーあここはお洋服屋さんだよ! パパがどれでも好きな服を
買ってあげよう。選んで選んで!」
妹「ええ!? そんな、悪いですよ」
父「子供が遠慮するもんじゃないぞ?」
男「親父が一番楽しんでんだよ。悪いけど付き合ってあげて」
妹「でもでも、買ってもらってもわたし着れませんし…」
父「…着れなくても持っているだけで違うものだよ。いいから選び
なさい?」
妹「あ……うん! ありがとう、父さん!」
男「どうよ。『父』の味は」
父「ヤバい。想像以上にヤバい。父さん一瞬マジになった」
397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 01:31:37.29 ID:/K3USU480
どうも微妙にブリーチの親父を思い出してしまうw
て言うか脳内であのツラで再生される。
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 01:46:36.97 ID:4hXIajMTO
>>397
うん、正解なんだ。すまない。
ぷわぷわ〜
妹「〜♪」
男「すごいごきげんだな」
父「喜んでもらって父さんも嬉しいよ。夢だったんだよなぁ…
娘と買い物…」
男「親父にしちゃいい提案だと思うよ、今日は」
父「お、前方宙返り」
男「はしゃいでるねぇ」
父「はしゃいでるなぁ」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 01:53:21.80 ID:4hXIajMTO
妹(ふく〜♪ ふ〜く〜♪ やった、やった)
男「まーだニヤニヤしてんのかお前は」
妹「兄さん! 父さんは?」
男「はしゃぎ疲れて寝てる。どっちが子供なんだか…」
妹「あはは。兄さんは平気なんですか?」
男「や、俺もちょっと疲れた。もう寝るよ……あ、義妹、これ」
妹「なんですか? ……え」
男「帰りの露店商で見てたろ、このチョーカー。安かったし、
いつも弁当作ってくれてるお礼」
妹「〜〜〜〜!!!!」
男「まあほんとは今日親父ばっか目立ってるから俺もちょっとは
いいとこ見せっておわぁっっ!?」
妹「ありがと……グス。わたし、今日も、胸、いっぱ…グス」
男「ちょちょちょ泣くな! つか抱きつくな! いや透けてるんだけども!」
403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 02:09:02.13 ID:4hXIajMTO
妹「兄さん遅いな…晩ごはんできてるのに」
妹「メールしてみよう。兄さんの携帯に念を送って、と」
男「ん? メールか。誰だろこれ」
《ゴハン……デキタヨ……》
男「怖い!」
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 02:17:57.33 ID:4hXIajMTO
妹「返事こないなー。もっかい送ってみよっと」
男「またメール…。相手先空欄だしなんなんだこれ」
《オソイ……オソイヨ……サメル…アァァァ……》
男「さらに怖い!」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 02:24:10.72 ID:4hXIajMTO
妹「もーまだ帰ってこない。先に父さんと食べちゃうからね?」
男「またきたぜ恐怖メール。分かってるのに見てしまう自分が憎い」
《オソイカラ…サキニ…チチ……タベル……》
男「親父ィィィッ!!??」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 02:27:17.77 ID:4hXIajMTO
妹「おこられました」
妹「わたしのメールこわいって」
妹「なので絵文字覚えましたわたし。再チャレンジです。むん」
男「メール…妹か。今度は大丈夫かな?」
《ニイサン呪呪 キョウハハヤク殺 カエッテキテ心臓ハヤクハヤク
ハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤククスクスクキャキャキャキャキャキャキャキャ
心臓殺》
男「………」
男「あいつ俺の事嫌いなんだろうか」
408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 02:29:28.86 ID:4hXIajMTO
ぷわぷわぷわ
妹(夜です。兄さん寝てます)
妹(なのでわたしも隣で寝ます。兄さんの隣って落ち着きます)
妹(おじゃましまーす)
妹(…兄さんのにおいがします。においっていうか感じっていうか)
妹(この感じ大好きです。うとうとして気持ちいい…)
男「…朝。そして俺の隣で眠っている義妹」
男「うん。落ち着こう。落ち着こう俺。なにもしてない。ていうか
できない。触れないし。だから義妹が隣で寝てても問題ない」
妹「むにゃ。だいすき……きもちいい…」
男「………」
男「うん。落ち着こう。落ち着こう俺」
414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 03:30:36.95 ID:4hXIajMTO
男「義妹がきてから結構経って、あいつのことも大分わかった」
男「よく気が利くけど、甘えんぼ。大人しそうにみえて、ガキみたい
にはしゃぐ」
男「一言でいえばかわいい。まあ理想の妹だよな」
男「正直まだ戸惑うけど、兄の気持ちってのも分かってきた。
このままいい家族でいたい」
男「いられると、思う」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 03:32:11.21 ID:4hXIajMTO
父「彼女が来て大分経ち、息子共々この生活に慣れてきたみたいだ」
父「嬉しい。こんな生活が昔から夢だった」
父「彼女は息子によくなついているようだし、息子も彼女を家族
として見てくれている。三人が互いに助け合い、生活している」
父「最高だ。おれはこの暮らしをどんなことをしてでも守る」
父「こんな生活が昔から夢だった。夢だったんだ」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 03:33:44.50 ID:4hXIajMTO
妹「ここに家族として迎えられてからずいぶん経った」
妹「父さんも兄さんもすごく優しくて、かっこいい」
妹「死んじゃう前のことなんかもう覚えてないけど、絶対今の家族
の方がずっと素敵だと思う。そんな気がする」
妹「ふたりとも、大好き」
458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[保守感謝]投稿日:2008/04/14(月) 12:58:02.72 ID:4hXIajMTO
ぷわぷわぷわ
妹「…あれ? 兄さんに買ってもらったチョーカーがない」
妹「うそ!? ない、ない!? なんで? どこに?」
妹「洗面所…ない。トイレ…ない。リビング…ない。玄関…ない」
妹「兄さんの部屋…ない。父さんの部屋……あ、あった!」
妹「あれ? でもこれ、ぐしゃぐしゃに壊れて」
バチッ
?「無事、目標を確保」
461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 13:15:40.86 ID:4hXIajMTO
父「早っ番ー早引けフレックス〜♪ むっすめっの顔がーみーたいーから〜♪」
父「…おや。鍵が空いてる」
?「こんにちは。私が誰だか分かります?」
父「……こんにちは。たぶんどっかの偉い霊能者なんでしょうね」
偉「おや話が早い。なら私がなんの目的で来たのかも分かってる
でしょう。あの霊は預かってます。私達についてきてもらえますか?」
462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 13:31:05.52 ID:4hXIajMTO
男(ん、メールか。まったくもーあいつは授業中に)
《タス……ケテ…》
男「………」
ガタンッ
463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 13:33:42.37 ID:4hXIajMTO
偉「あなたを取り囲んでるのは私の自慢の弟子達です。どうもあなた
も霊能者みたいですからね」
父「うおお。なにげにパパ大ピンチ」
偉「あなたをここに連れてきた理由は想像がつくでしょう」
父「もしや娘さんを下さいイベント? 父さん許さんぞ娘はやらん」
偉「違います」
父「うっわこいつノリわりー」
偉「あの霊は浮遊霊ではありません。昔死んで、成仏したものです
ならばなぜここにいるのか」
父「……」
偉「あなたです。あなた、彼女を無理矢理降霊しましたね?」
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 13:50:05.09 ID:4hXIajMTO
偉「死者を呼び戻す行為は一部の例外を除いて固く禁じられています。
生命の法則に逆らうということはもちろん、呼び出された霊には
生前の記憶や人格がない。悪霊になってしまう可能性が非常に高いのです」
父「……」
偉「なぜ、こんなことをしたのです?」
父「……」
偉「だんまりですか。弟子、連れてきなさい」
父「……!!」
偉「見ての通り、彼女は眠っていますがまだ現世に存在しています。
まあこれからあの世に送るわけですが…痛みと苦しみに喘ぎながら
消滅させる方法もあるのですよ?」
父「……ふー。わかったわかった。話すよ」
偉「賢明です。…さて、あなたはなぜ彼女を? 罰せられるのは
分かっていたでしょうに」
父「君、家族は?」
偉「独身ですが、田舎に母がいます。…それがなにか?」
父「…家族を、兄妹を失った人の気持ちはどういうものだと思う?」
偉「………!! そんな、理由で…!!」
父「これが、全ての答えだ」
偉「分かりました。あなたはこれから罰せられます」
父「そうかい」
偉「彼女はその後に消滅させます。情けとして、苦しまない方法を
選びますよ。なにか言い残すことは?」
父「さっきからお前話長い。もっとまいて話せ」
偉「…必要なかったみたいですね。罰します。黙りなさい」
父「うん、お前がな」
父「邪王炎殺黒龍波」
468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 14:19:13.42 ID:4hXIajMTO
男「くそ! どこだ、どこにいるんだ義妹!」
ピリリリリリリ
男「メール…GPS!? ここから走って10分ってとこか!」
男「待ってろ…!! 今、兄さんが助けてやるッ!!」
470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 14:31:48.76 ID:4hXIajMTO
父「娘! 大丈夫か!? おい、返事しろ!」
妹「う…ぁぁぁあああぁぁぁあああ」
父「もう大丈夫だ。父さんが助けにきたからな」
娘「ぅあ……やだ、やだぁ…助けて、助けて」
父「(まずい、錯乱している)大丈夫。落ち着きなさい。父さん
だよ。分かるか?」
妹「やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!
にいさん、たすけてにいさぁぁん!!!」
父「―――っっ!!」
ドンッ
父「違う! あいつは兄さんじゃない!! おれが!お前の兄なんだ!!」
父「どうして、どうしてあいつなんだよ!? おれが助けにきた!
兄さんが助けにきたんだ! どうしてあいつの名前を呼ぶんだ!?
どうしておれじゃ駄目なんだ!?」
妹「ぅ……ひっく、ひっく……うぁぁぁぁぁん…」
父(…………くそ。やっちまった。馬鹿かおれは)
妹「ぁぁぁぁぁん……ぅわぁぁぁぁ…」
472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 14:48:56.11 ID:4hXIajMTO
男「うぉぉぉぉらああぁぁぁっ!!」
ドゴンッ
男「義妹! 無事か! …ってなんだ、この有り様は」
男「こいつら気絶してる…のか? なんか拍子抜けしたな」
妹「う……ううん…」
男「……!! 義妹!? 大丈夫か、しっかりしろ!」
妹「むにゃ。…あれ。兄さん」
男「『あれ。兄さん』じゃねぇ! ケガはないか? どっか痛い所は?」
妹「え? あ、うん。わたし幽霊だし、ケガできないし…」
男「よかったぁぁぁ…」
妹「えっと、ここどこですか? 確かわたし、チョーカー探してて…
ってああ! 変な人! 変な人がいきなり」
男「…思い出さなくていい。忘れろ。な?」
妹「兄さん…兄さんが、助けてくれたの?」
男「え? あ、いや俺は」
妹「ありがとう……。大好き…兄さん…」
父「さっきの事は覚えてない、か」
父「…ん。これでいい」
479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 15:49:01.96 ID:4hXIajMTO
男・妹「ただいまー」
男「ふー、どっと疲れた」
妹「あ、兄さん…。実はあのチョーカー…」
男「ん? うわ、こりゃ酷いな。安もんだったし脆かったのか」
妹「父さんの部屋で見つけたときにはこうなってて。ごめんなさい、
たぶんあいつらに壊されたんだと思う」
男「いいよいいよ。ってことはあいつら親父の部屋に隠れてたのか?
…一応ちょっと見てくるわ。大丈夫だと思うけど、ここにいろよ」
妹「気をつけてね?」
男「……人が隠れてる形跡はなしか。ん、なんだこれ。写真?」
男「……俺と、義妹?」
480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 16:03:51.62 ID:4hXIajMTO
妹「〜♪」トントントン
男「いい匂いだな」
妹「あ、兄さん! 部屋はどうでした?」
男「ん、大丈夫。誰もいなかったし特に変な……変なものもなかった」
妹「よかった! 安心です」
男「なに作ってるんだ?」
妹「クリームシチューですよー。今日のお礼って訳じゃないですけど。
兄さんの大好物でしたよね?」
男「いや、違うよ。クリームシチューが好きなのは親父…」
妹「あれ? 記憶違いだったっけ」
男「そう…親父なんだ…」
妹「?」
482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 16:13:15.13 ID:4hXIajMTO
父「おれは父おれは父おれは父」
父「さあいいかおれ。モテるオヤジの条件はさりげなく! お茶目に!
ダンディーだ。悪は滅びた。わけわからん感情は置いといて自然に
クールに振る舞うんだ」
父「うんそうだな。帰ったらまずこう言うのさ、『ただいまマイ
チルドレン!今日も仲良くしてたかい?』」
父「『おかえりなさいパパ! ええ、わたし達とっても仲良しよ』」
父「『それはいいことだ。さすが似た者同士だね』」
父「『あら、おかしいわパパ。わたし達兄妹でも血が繋がってない
のよ。似ているなんて思わないわ』」
父「『いやいや、君たちは実に似ているよ。なぜだか分かるかい?』」
父「『なぜかしら…。ダメだわ、降参!』」
父「『ドーター&ドーテー…なあんてね!』」
父「『やだもうパパったら!』」
父「『HAーHA−HA−!!』」
男「家の前でなにやってんだ馬鹿親父」
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 16:20:29.05 ID:4hXIajMTO
父「おお! 今日はクリームシチューか! 父さん大好物!」
妹「おかわりありますよ〜♪」
男「……」
486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 16:32:24.66 ID:4hXIajMTO
コンコン
父「入ってます」
男「知ってるわアホ。入るよ」
父「なんだ息子か。どした?」
男「ん。写真」スッ
父「………バレたか」
男「可愛いじゃん。生前もさ」
父「だろ? 自慢の妹だ」
男「一つだけ聞いていい?」
父「なんだ?」
男「言わなくて、いいの?」
父「んー。実はな、こないだ言っちゃったんだ。ついポロッと
まああいつは覚えてないんだが、言った後、もの凄く後悔してな」
父「だから、おれは兄には戻れない」
男「…そっか」
父「それにこの方がカッコいいだろ? こう秘密を持ったアニンュイ
な大人の男〜みたいな?」
男「アンニュイだ馬鹿親父。つーかそれどーやって発音した」
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 16:40:42.01 ID:4hXIajMTO
父「第一回! ドキッ、親子だらけの睡眠大会〜!! ポロリもあるよ!」
男「ねぇよ」
妹「三人で寝るのって初めてですよね!」
父「父さん娘の隣とっぴー!」
男「親父の隣は絶対やだ」
妹「じゃあじゃあ、わたしがまんなか〜!」
妹「こーやってみんなで寝るのってなんかいいですよね」
父「娘のとなり! 正直興奮する!」
男「お前だけ“イイ”の意味がちげえんだよ変態親父」
妹「あはは。ねえ、兄さん達」
父「……え?」
男「……!!」
妹「大好き!」
488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 16:41:54.42 ID:4hXIajMTO
ぷわぷわぷわ
妹「おわりです」ぺこり
489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 16:48:15.76 ID:4hXIajMTO
とりあえず米と保守人(特にID:YMH)に感謝!!
490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 16:50:04.30 ID:R8kbsiXBO
>>488
ありがとう!!
おもしろかった!乙
491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 16:51:31.93 ID:/K3USU480
ロリコン親父のフリをしたシスコン親父と言うのはなんともw
面白かったがジャンルの主題たる妹より親父が目立ってた気がするwwwww
501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 18:15:13.69 ID:B5sBmbrbO
>>488
親父バロスwwwと思いきやちょっと切なくてキュンってなった
めちゃくちゃ面白かった乙!
494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 17:27:53.10 ID:4hXIajMTO
>>491
妹空気はおれも思ってた。すまん。どーも親父ネタしか浮かばなくて。
499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2008/04/14(月) 17:53:58.15 ID:hL8LNt/00
>>488
乙でした
さて、あとは姉と妹霊の人さえ来れば・・・
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]投稿日:2